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Q&A
押ボタンを押しても、すぐ「青」に変わらないことがありますが、なぜ?
一般に押ボタン信号機は、押せばすぐ信号が変わるようになっています。しかし、系統制御が行われている路線の押ボタン信号が、すぐに変わってしまうとどうなるでしょう。
押ボタンが押されるたびに系統が乱れてしまい、せっかくの系統制御がなんの役にも立たなくなってしまいます。系統に乗ったノンストップ走行できる車群が、押ボタンのために途中で止められてしまう、といった不合理を解消するために、押ボタン信号が押されても系統が乱れる時間帯は信号を変えないようにしています。このため、押ボタンを押してもすぐに青にはならない場合が生じてくるわけです。
夜間など横から車も来ないのに、なぜ信号で長く止められるのですが?
昼間でも車や人の通りが少ないところでは、押ボタン信号機や半感応信号機をつけて、主道路の交通を不必要に止めないようにしています。しかし交通量の多いところは、主道路と従道路の信号を交互に表示しているので、夜間など横から車が全然来ないのに信号で止められる、といったケースも発生するのです。
これを改善するために、近年では信号機を改良し、交通量が少なくなる閑散時には、半感応制御に切りかえるような機能を持たせたものも増えつつあります。
ドライバーのイライラも、これでずいぶん少なくなるでしょう。
信号機があるために、渋滞が起こるのでは?
渋滞の先頭にあるのはいつも信号機ですね。
でも、ちょっと待ってください。信号機をつけているために、渋滞が発生するのでしょうか。交通量は多いのに信号機がない場合を考えてみてください。主道路、従道路の差がはっきりしている交差点の場合は、主道路の車ばかりが優先的に流れ、従道路から出ることができず、従道路側に渋滞が発生します。また、主従の差がはっきりしていない交差点では、車が交錯して走行できなくなります。そこで信号機をつけることによって、車の流れを確保することができるのです。
しかし、交差点では主道路と従道路の車が交互に通行するため、路線を走行する交通の処理容量は交差点で低下し、車の量が処理容量を超えると渋滞します。
つまり、信号機のせいで渋滞するのではなく、交差点があるから渋滞するのです。
信号機は、確実な交通整理により交通秩序を維持し、渋滞を緩和することに役立っているのです。